100年企業録 CHRONICLE OF CENTENARY COMPANIES

ABOUT THIS CHRONICLE

100年企業録とは?

会社が100年続くというのは、

社長ひとりの力で成し遂げられることではありません。

創業者がいて、それを継いだ人がいて、

その傍らで会社を支え続けた人がいる。

何代にもわたるその積み重ねがあって、

はじめて100年という時間は生まれます。

「100年企業録」は、

そうして100年続いてきた会社を訪ね、

その歩みを記録していくメディアです。

ひとつの会社を、ふたつの視点から描きます。

会社を継いだ人の言葉と、

その人を支えてきた人の言葉。

表に立つ人と、陰で支える人。

その両方の声を残していきます。

意外に思われるかもしれませんが、

日本は、世界でいちばん100年企業が多い国です。

世界に存在する創業100年以上の会社の、

およそ半分が、この日本にあると言われています。

それだけの数の会社が、

何世代にもわたって受け継がれてきました。

出典:日経BPコンサルティング 周年事業ラボ(2022年版)

私たちが訪ねていくのは、

主に、家族が代々受け継いできた会社です。

そうした会社にはたいてい、

社長のそばで経営を支える「番頭」と呼ばれる存在がいました。

先代から次の代へ会社が引き継がれるとき、

その番頭が、途切れそうになる何かを繋ぎとめてきた。

けれど、その人たちが具体的にどう会社を支えたのかは、

外からはほとんど見えません。

会社にとって本当に大切な財産は、

決算書には載っていません。

売上や利益といった数字には表れないもの、

たとえば、人と人との信頼や、

先代から受け継がれてきた考え方や、現場の知恵。

そうした目に見えないものこそが、

その会社の100年を、静かに支えてきました。

そして、その目に見えない財産は、

社長が代替わりするたびに、

少しずつ失われていきます。

きちんと記録される機会のないまま、

それを知っている人の記憶の中だけに残り、

やがて、その人がいなくなれば、

誰にも知られないまま消えてしまう。

私たちは、それがとても惜しいと考えています。

だからといって、

きれいな成功物語だけを書きたいわけではありません。

なぜ、その会社は100年も続いてこられたのか。

そして、続けていくことが、

どれほど苦しく、報われない瞬間の連続だったのか。

きれいごとだけでなく、その両方を、

できるだけ正直に書き残したいと思っています。

会社を支えてきた番頭のような人たちの言葉は、

これまで、社史に書かれることは

ほとんどありませんでした。

けれど、表に立つ社長の言葉と、

それを陰で支えてきた人の言葉。

その両方が並んではじめて、

その会社が本当はどんな会社だったのかが、

奥行きをもって見えてきます。

このメディアは、

事業承継の支援を専門とする「勝継屋」が運営しています。

会社の歩みを、こうして言葉にして残していくこと。

それ自体が、その会社を次の世代へ受け継いでいくための、

最初の一歩になると私たちは信じています。

これから、そんな会社を一社ずつ訪ねていきます。

伺うのは、この人たちです。

氏名取材・文 / 撮影
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